ご挨拶

ご挨拶

大会長のご挨拶
小川敏英 鳥取大学医学部 画像診断治療学分野教授

ここ米子の地で、第43回日本神経放射線学会を開催できますことを大変光栄に存じております。本学会は、これまでに私が直接ご指導を賜った高橋睦正先生、上村和夫先生、玉川芳春先生、奥寺利男先生が主催されています。思い起こせば、30年以上前に野口記念会館で開催された本学会で私が初めて口演発表を行った際に、久留裕先生から質問を受け、緊張のあまりに答えられなかったことを思い出します。

学会のテーマは、“究める「形態と機能」”です。私は、前任地の秋田県立脳血管研究センターでの11年間の勤務を通じて、SPECTやPETで得られる機能情報の重要性を学びました。最近では核医学以外にも機能情報が得られる手法が数多く開発されています。今回の学会では3つの目標を設定しています。第一に、機能画像の重要性を再確認することです。第二には、我が国の神経放射線医学の将来を担う若手に対する教育に力を入れることです。そして、第三には前回の学会でも示された国際交流の推進の継続です。

米子は自然環境に恵まれ中国地方の最高峰の大山は近く、海から湯がわく温泉で有名な皆生温泉もあります。また、米国人が選ぶ日本庭園で毎年1位を獲得している足立美術館もすぐ近くです。“ゲゲゲの鬼太郎”で有名な漫画家水木しげるの生誕の地である境港市も近く、水木しげる記念館、鬼太郎ロードは家族で楽しめる場所です。学会開催時期の連休を利用して、学問に加え観光も楽しんでいただければと思っています。多くの皆様の参加をお待ちしています。